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2014年9月4日木曜日

クラシック演奏会その2

昨日は会議中に具合悪くなってしまい、話し合いに穴をあけてしまいました…
反省…

そんな話は早く忘れようと思います。

また札響定期演奏会の話題です。
8月は特に楽しみにしていました!
何故なら、大好きなジョン・ウィリアムスのスターウォーズ組曲の演奏だったからです!!
初めて伊福部楽曲で札響定演鑑賞デビューをした日から、年間予定表の情報により、3か月前から楽しみにしていました!!
高校生の頃に初めてスターウォーズを見て、その音楽にハマるのには時間はかかりませんでした。
全てのシリーズのサントラをレンタルし、カセットに録音、どのシーンに流れる音楽なのか当てられるほど聴きこんだものです。
ジョン・ウィリアムスが音楽を手掛けた映画は必ずヒットしています。
スピルバーグ映画とジョン・ウィリアムス音楽はセットと言っても良いほど、スピルバーグの光の演出とジョンウィリアムスの繊細かつダイナミックな音楽は一体化して、素晴らしい作品を残してきました。
スターウォーズはジョージ・ルーカス制作のものですが、スターウォーズの不動の人気を誘った要因の一つに、サウンドトラックの素晴らしさが挙げられているのは納得できます。
一つ一つのキャラクターの特徴を巧みに表現した楽曲が組曲形式で作られていて、映像が無くても物語を想像しやすく、楽しめる作りになっていると思いました。

特に、ダースベイターのテーマであるインペリアルマーチは、かねてから生演奏を聴いてみたいと思っていました。
指揮者の違う何パターンもの音源を聴いてきましたが、札響の演奏は、その中でも重厚感と優雅さ際立っていて、ずっと聴いていたいくらい素晴らしかったです。
オーケストラを録音したものと、ホールで生で聴くのと、その違いもあったかもしれませんが、世界中のスターウォーズファンに聞かせても恥ずかしくない響きだと感じました。
また一人でにんまりしながらうっとり…w
感動しました~!!


休憩をはさみ、早坂文雄の楽曲「ユーカラ」をフルで演奏。フル演奏は札響でも初めての試みだったそうです。
早坂文雄も、伊福部昭と同じく、映画音楽で一般的には知られた方です。
「七人の侍」など、黒沢映画の音楽で有名ですが、この北海道のアイヌ文化からインスピレーションを受けて作曲された「ユーカラ」は、草木の香りを含んだ風が流れるような音、土とともに生きてきた人間と動物たちの力強い足音のようなリズム、生命力のようなものを感じる響きで、また日本人作曲者の素晴らしさを実感した内容でした。
日本人だからこそできる音楽を追求した二人の世界感に、はっとさせられた上半期でした。

自分たちを育んできた土地、文化、その匂いを私たちは無意識の中で持ち続けているはずです。
西洋の文化がカッコ良い、キレイ、経験したことのないものは目新しいし影響もされますが、その視点からもう一度、日本って何なんだろう、自分らしさとはどこにあるんだろう?ということを見直すことで、もっとオリジナリティの際立つ作品が生まれるのではないかと思いました。

政治はどうであれ、古の文化人が築いてきた和の感性は失うことなく、芸術はいつの時代も人に寄り添い、慰め、時には勇気づけさせてくれる存在でいてほしいです。