Translate

2014年4月14日月曜日

北海道にも、やっと、春が来たよと堂々と言える気候がやってきました。
花木には小さな赤い花芽がつき、球根の植物も早々と花をつけています。

2月、3月は、体調が良くなくて、初めて、見るもの感じるものが全てモノトーン、スローモーション…という変な気持ちを体験しました。
好きな音楽もまったく聞けなかった。
絵を描いたって何の役にも立たないし、自分のすることは全て空しく感じてしまう。
今までそんな風にならないでやってこれたのに、なんで今こんな気持ちになってしまったのか、いろいろ自己分析しても、それが本当なのかどうか、実はわからない範囲が広かった。

何かを原因にしてしまえば気持ちが楽になったけど、それは解決策にはならない。
解決なんてできない問題なら、ではどうしたら良いのか。

日光が差す季節になって、雪解け最初に見たのは、郵便局の植え込みの松の後ろに咲いてた紫色のクロッカス。

この数か月の間、自分のことばかりで、本当に見つめていなければならなかった存在に眼を向けていなかったことに、今更後悔しています。
植物も人間も、寄生していては偏った姿なまま。
お互い、個々の生き方でしっかりした立ち姿になってこそ、その生命力は美しく感じるのだと気付かされました。

土の中は暗くてジメジメして、様々なものが蠢いている。
その暗闇から養分を得て、温められ、成長していく果てには光がある。

モノトーンの寒い冬の間、暗い土の中で辛抱しきれたものが芽吹くことができる。

受け入れて、待つ…ということが、どれだけ重要で大切な事なのか、良く心に留めておきたいと思います。



0 件のコメント:

コメントを投稿