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2013年11月27日水曜日

虚弱…

子どものころから呼吸器が弱く、寝込むことが多かったです。
幼稚園のころは、出席カードは黒い休みマークのハンコがいっぱい。隣の子のカラフルで皆勤だったらゴールドのシールが貼ってあったりするカードと見比べては、寂しい気持ちになった。
小学の頃は季節の変わり目になると救急で点滴がお決まりでした。
中学、高校からは学校は休まないようにしていたけど、皆が楽しそうにしている連休なんかに人知れず寝込んでて。
呼吸がヒューヒューゼーゼー言う音を聴きながら、霙(みぞれ)の吹雪みたいだなぁ…なんて思って空想していたこともありました(その感覚を絵にしたものもあります)。宮沢賢治の「永訣の朝」にでてくる「あめゆじゅとてちてけんじゃ」の気持ちを想像してみたり…

大人になってから寝込む暇もなくなったけど、一年に一回はどうしてもダメになる日がある…その度に自分の体力の無さに反省します。
でも、体が辛いことで見えてくる風景とかもあったりして。
たぶんバリバリ健康でテンション高い生活をしていたら、描く線も色も違っていたんじゃないかと想像します。

今の自分のまま、ある程度の枷があるほうが、生きていることを大切にできるような気がしたりもします。

2013年11月18日月曜日

個展のお知らせです。

明日、搬入します。
そして、まだ描いてます…(泣)
DMのクオリティーに他の作品が追い付いていないという状況…いつもと同じですが…

新しいシリーズ展開ということもあり、まだまだ練りが足りないというか、
今後少しずつ表情が変わったり、変化していく様子をゆっくり観察しながら展開させていきたいテーマです。


”from the forest”のforestとは、脳内や心の中、記憶のしまってある場所や、気配がやってくる場所のことをたとえています。
クリアな場所ではなく、いつも真っ白い霧が立ち込めていて、その中からどんな記憶や気配がフワッと姿を見せるのかわからない…
今までのシリーズも、その同じ白い霧のなかから見えてきた風景や表情たちなのです。

今回は、そのforestから、自分の中に長い間しまってあった或る存在の記憶を引き出してしまったために、それと正直に対峙してみようという気持ちを込めて制作し始めました。
自分で触れて確かめることのできない部分、霧がお互いを隔て、触れそうなのに触れられない、見えそうなのに見えない、でも、その冷たい霧の中にずっと居た存在。それが幻影なのか真実なのか、それもまだわからない。ただ、その存在を感じることができている間はそれはやはり真実なのだと感じています。。少なくとも私のforestの中では…

場所は札幌円山公園駅から歩いて5分程度、ギャラリーレタラ。アメリカ領事館の斜め向かいあたりにある白い3階建の建物び3階です。
11月20日~12月9日までの会期となっています。
時間は12時から18時まで。火曜定休。
また、11月23日の17時より、ささやかなオープニングパーティーがあります。
人が集まるところが苦手な私ですがw、お待ちしております!!

詳細は下記のギャラリーレタラホームページへアクセスください。

では、制作に戻ります!

Gallery Retara|ギャラリーレタラ





2013年11月6日水曜日

ん~…この時期になると…

昨日、今日と、お世話になっている美術系学校にて、学生達の卒業制作第一次審査なるものがありました。

毎年、この時期になると考えさせられることは同じようなこと。

絵を描いたり物作りが好きな子たちが集まったこの学校。絵を描くことだけではなく、人間関係に悩んだり、技術で自信をなくしそうになったり、様々な事をものすごいスピードで体験しなければならなくて、それでも絵や物作りが好きだからここまでやってこられた子たち。卒業制作ともなると、今までの決められた課題制作とは違い、最初から最後まで自らが責任をおわなくてはならない。他人の評価は当然気になるだろうし、それだけでも大変なストレスを初めて感じていると思う。

私は技術もメンタルも、かなり不器用な人間だから、とくにうまく出来なかった学生たちの心境や状況、痛みや焦りはよく理解できるつもりでいる。  つもりだけかもしれないけど。

センスが良くてサラッとこなせる子もいる。才能なんだと思う。
でも、現在、一般的な他人には理解して貰いづらい胸の内に秘めた事柄を、目に見える何等かの形に作ることで表出し、やっとの思いで叫んでるというか、そういうタイプが大判なんだと思う。カッコ悪くても、叫ぶことができているならいい方だと思う。
あとの大判は、自分の声で叫ぶ方法が見つからず、何かどこかのだれかの形や言葉を借りて、紗にくるんでしまっているようにも見えた。

自分はどうだろう。
自分もあの子たちくらい若かったときは、何を表現して良いか正直わからないで制作してました。
どこかで見聞きしたことのあるようなもの。そんなつもりじゃなくても絵の中に出てきてしまったりして。何を言いたいのかわからない絵。

イラストやデザインって、純粋絵画や彫刻などと違うのは、やっぱり不特定多数の皆に伝わる普遍性をついたような部分がないと仕事にならないだろうなぁとは思いますが、実際集まってる子の大判は、描いて吐き出す、もしくは自分の描く世界の中に閉じこもって身を守ろうとする…そういう質の子たちのように感じています。商業性とか、表面は考えているように見えて、実際の中身は自己表現。

だれかれにとやかく言われることなく、評価を気にせずに思う存分やりたいことやれる環境がもっとこの子たちに有れば良いのに…って、不器用な表現をしてる私はつい思ってしまうのです。

さ。終わったことは悩まずに、目の前にあることをやるだけです。私も同じ。




2013年11月4日月曜日

ストーブ

プレハブは、夏は暑く、冬は寒いです。
暑いのは我慢できますが、寒いのは北海道では生命の危機を感じます。

今までは、業務用??というのでしょうか、電気も灯油も食う、ボーッッッ!!っと激しい音のなるストーブだったのですが、油煙と灯油の匂いがキツク、音もうるさかったので、ついに新しいストーブを購入しました。

アラジンのレトロなストーブが憧れだったのですが、お高いので断念。

ですが!!、白くて可愛い、コロナの円筒形灯油ストーブを買って大満足です★

電池式で、音が静か。
炎の色で癒される。
天板ではお湯を沸かすことができて、乾燥対策にもなるし、お茶もその場で飲める。
白くて丸いから可愛い。

もっと寒くなってフル回転することになったら、ストーブでお餅を焼いたり小豆を煮て、お汁粉を作りたいです♪



2013年11月3日日曜日

洞窟の背中

色やタッチのイメージに近い効果音の音源を聴きながら制作をしたりします。

今聴いているのはGordon Hemptonという人が編集したBack of the caveという音。
洞窟を吹き抜ける風の音でしょうか。

ゆっくりと吹き抜ける重たい風の音が、まるで巨大な生き物の呼吸音や、とてもゆっくり拍動する心臓の音のようにも聞こえます。

巨大な何かの背中に耳をあてたら、こんな音がするんじゃないかなぁ…と想像して絵を描いています。

音を聴くと、プレハブの作業部屋が異空間になっていくようです。
Back of the Cave (Maui, Hawaii, January 22, 2002)

http://www.amazon.co.jp/Back-Cave-Maui-Hawaii-January/dp/B0041Y07RM/ref=dm_att_trk8