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2013年10月15日火曜日

怖い!

絵を描いて他人に見せるって、処刑台の上に乗せられてるような気分だって誰かが言っていたのですが、まさにそう感じるときがあります。
特に、新しいテーマや表現に足を踏み入れているとき。
やはり、どこかで他人からの共感を得られなかったときの寂しさや悔しさを想像してしまって、食事も喉を通らないというか、人に会って話をすることも辛くなったりします。何をしてても作品のことを考えていて、ふと笑顔が無くなっている自分に気付いたりします。
できるだけ余計なことを考えないように、大音量の音楽で思考を消そうとしながら、目と脳と手の連動だけに任せて描くべきものを形にしようと試みます。

ム~…このなんとも言えない孤独な不安感、人物を描くのを止めて今のスタイルに変わってきたときの気持ちと凄く似ています。
でも、10年前のあのときと今とでは違うことがあります。
10年前は学生だったし、あたって砕けろで怖いことがなかった。
今は、こんな私が何かを失うのを怖いと思っている…と、思う。

それだけ新しい何かに取り組むのは、意外と大変な痛みを感じるということなんです。

乗り越えるのに、また、熟成するのに時間はかかっていくと思いますが、私の中で大事に育てて守っていきたいのです。
その新しい何かはまず札幌のギャラリーレタラで11月20日にお見せする予定です。
きっと私にとってはしなきゃいけない体験。
どうかお見守りください。

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